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●より多くの人にお茶の美味しさを伝えたい

茶葉の利用が減少していく中で、お茶の需要を少しでも回復していきたい、そんな思いを持ち続けていく中、手軽に利用ができ、茶葉の処理に困らないティーバッグの開発を決意。

はじめは、急須に入れて利用するタイプのティーバッグを開発。(紐がないタイプのティーバッグ)

次に、急須を持たない人に対して、カップに入れるようタグ付きティーバッグの販売を開始。

ただ、自分が以前からずっと気になっていたのが、ティーバッグをカップから取り出した後の置き場所の問題。

そして、ティーバッグの中身のお茶をこだわって開発したとしても、急須で淹れたほうが絶対美味しいというジレンマが…。日本茶のうま味は、急須で淹れた時の最後の一滴に凝縮しているのです。

そのため、「ティーバッグでは最後のうま味を取り出すことができない!」そのことが自分の頭から離れず、今まで作ったティーバッグを活用しつつも、TBの置き場、急須の味わいを再現することはできないのだろうかと、考える日々。

毎日頭を巡らせつつ、いろんな方と話をする中で、皿に蓋の機能を付ければ急須の代わりになるんじゃないか、そして蓋で絞ればいいのでは?と思い付き、ついに2021年、蓋つきのティーバッグの開発に踏み出したのです。

●茶っぽ開発は試行錯誤の連続!

しかし!ここで問題が発生。取引がある資材屋さんに試作品をもって相談しに行ったところ、なんと製造できないとのこと!!!
そこで、協力してくれる企業がいないか商工会へ相談し、なんとか、受けてくれる企業を見つけられた時は本当にほっとしました。

製造してくれる企業と何度も何度も、材質、形状、留め方、デザインなど試作を重ね、その間に静岡県発明協会へ相談、意匠、特許、商標出願に向けとにかく前進あるのみ!

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そして、2022年2月に念願の製品として完成!
自分が想像していたものが「カタチ」になりワクワクが止まりませんでした。

 

商品名は、自分が目標とする茶師・祖父との思い出の中にある、フランス語で帽子という単語の「シャッポ」という単語をひねり、お茶の帽子という意味も込め「茶っぽ」と命名。

 

●邪道なティーバッグで茶業界に新たな風を!

茶業界ではティーバッグを絞るなんてご法度。
一般的なお茶のティーバッグを絞ると、お茶の雑味が出て美味しくなくなってしまう…。

しかし、他の人が今までやってこなかった、雑味を出さないお茶を研究し、誰でも美味しく淹れられるお茶を目指してきたことで、絞っても雑味が出ないお茶として完成させることができました。

邪道と言われようが、お客様に美味しいお茶を飲んでいただきたいという思いをずっと持ち続け、茶葉に、絞り方に工夫を重ねたことで、「茶っぽ」が、そして「絞る」という新しいお茶の楽しみ方が完成したのです!
 

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